左京区Ｋさんの家、波板工事

　以前、別会社に施工してもらったが雨漏りがするとの事でご相談いただきました。波板工事は基本外部にある屋根なので、施工業者によっては漏れてもOKな工事をしている事があります。空風工務店からしたら、「こんな工事はしない」が比較的知識の無い職人さんでも出来てしまうからこそ、意外と横行しているのが現状です。今回の原因は波板の重ね方と壁際のコーキングが原因でした。

　問題の発生には原因と要因があり、原因は「事象が発生するきっかけとなった要素」であり、要因は「事象の発生に繋がりうる要素」です。大切なのはなぜそうなっているかを仮説立てて、ひとつひとつ解決していく事です。波板の場合は水は重力によって低い方に流れる、それと毛細管現象を押さえておけば、大抵の問題は解決します。家の中の雨漏りは天井や壁で中が見えず難しいですが、波板は基本的にすべてが見えているので、若い大工さんの教育にはもってこいです。

　空風工務店で大切にしているのは、「なぜそうしたか」です。説明が出来ない仕事はしない。技術の先に心はなく、心があって技術が生かされます。どんな小さな仕事でも、理念である「ありがとうにありがとう」を大切にお仕事をさせていただきます。